-人生の岐路-


人との出会いを大切にしてきた。

大学時代からアルバイトで飲食カフェ業に携わり、お店のスタッフや雰囲気が好きだったことから大学卒業後にそのまま就職。

仕事ぶりが評価され、店舗責任者として長きにわたって店を運営した。

ただ、時代の流れによって店舗の集客が減り、会社として不安が生じてきた。


「飲食店の仕事は自分に向いていると思っていたのですが、この先のキャリアを考えたときに次の仕事を探そうと思いました」

-保険を知り、保険ショップを知った-

人生の岐路に差し掛かったとき。元気だった祖母が突然、病気で倒れて入院した。

祖母はその後に快復したものの身近な家族の健康不安を目の当たりにして、自分自身の生き方、そして家族、身の回りの人たちの生活を考えるようになった。

「おばあちゃんが元気になったのは良かったのですが、入院生活や退院後の生活など現実的な部分も見えてきました。そのときに、保険のことや、お金のことをみんなが分かりませんでした。まずは私自身が学びたいと思いました」

保険について調べていくうちに、保険ショップの存在を知った。

そして、保険ショップで働きながら人に役立つ仕事がしたいと思った。埼玉県の保険ショップでの募集採用をみて応募。保険の基礎を学び、多くのお客様の相談に乗った。

-お客様の立場になって親身に相談に乗る-

最初の仕事は、動物の着ぐるみを着てのイベント集客。

何事にも前向きにチャレンジする性格で仕事を楽しむと、ぬいぐるみを着たまま、ケン玉をするという特技も身につけた。

仕事に慣れてくると、多くのお客様が相談に訪れた。

保険の知識はもちろん大事だが、それよりも大切なのは、お客様の立場になって親身に相談に乗ることと知った。

忘れられないのは、年配女性の来客。

老後の資金のため、若い時期に加入した積立型保険が、実は掛け捨てだった。

当時は、積立と言われていたため安心していたが、担当者の説明が事実ではなかった。

どうすることもできない状況に、一緒に泣いた。

「私も含めて保険について、知らない人がまだまだ多いのが現状です。数年に一度、チェックし、今の自分に合っているかを確認することが大切だと思います」

-保険を知ることによって、自分の人生も豊かになる-

埼玉で5年間、働いたのち、地元エリアで店舗拡大を進める「保険クリニック」(AMNエージェンシー)を知った。

「地元で保険の仕事ができることに大きなやりがいを感じています。これまでの保険会社は、プランナーの知識が能力に頼っている部分が大きいと感じていました。保険クリニックはお客様に合った保険を独自のシステムが分析して、ビジュアル化してくれます。プランナーが売りたい保険ではなく、公正中立な立場でお客様に適した保険を紹介できると思います」

2022年から保険クリニックの窓口に座り、お客様の相談に耳を傾ける。

「保険は、就職、結婚など人生の分岐点で必要になるもの。だから、保険業は、女性ならではの視点がすごく活きてくる、お仕事だと思います。保険を知ることによって自分の人生も豊かになると思いますし、自分が豊かになれば、それをお客様にお返しできると考えています」



お客様と同じ目線からの身近な立場で、保険を“診断”していく。

この記事のライタープロフィール

伊藤寿学(いとう・ひさのり)

東京・神奈川をはじめ関東地方で取材活動を続けるマルチライター。スポーツをはじめ、ビジネス、経済など幅広く取材し、各媒体に寄稿している。スポーツでは、月刊高校野球チャージの編集長を務め、多くの高校を取材。またサッカー専門紙「エルゴラッソ」と記者として、Jリーグ、高校サッカーなどを取材。Jリーグ公式サイト執筆も担当する。「サッカーダイジェスト」「サッカーマガジン」「リアルスポーツ」などにも寄稿。著書に「乾坤一擲」(内外出版社)、編書に「前育主義〜全国制覇〜」(学研プラス)。そのほか各企業の専属ライターとしてインタビューや原稿を担当。編集プロダクション(株)ビートライター代表取締役として、雑誌、パンフレット、映像、デザインなどの制作も請け負う。

 

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