―転換契約とは?―
名前の通り、今ある契約を他の契約に変えることを転換契約といいます。
下取り契約などと言われることもあります。
とある保険会社ではよくあることで、経験したことがある人もいると思いますが、
「こちらの方が新しくて良い保険ですから、今のは下取りにして新しくしましょう。」
と勧められたことがあるかと思います。
このような勧め方をされる場合、要注意です。
転換契約自体は認められた制度なので問題は無いです。
しかし、その仕組みを知らないと驚くことになっている場合もあります。
―転換契約のカラクリ―
転換契約は車の下取りをイメージしていただければよく分かると思います。
それまで加入していたものを解約した際に受け取れるお金(解約返戻金など)も下取りに出してしまいます。
本来受け取れたはずのお金も受け取れないことになります。
ではそのお金はどこに行くのでしょうか?
新しい契約の保険料の一部に充当されるのです
これが問題なのです。
特に解約返戻金は契約者様にお返しするものです。
しかし、返金はせずに保険料の一部に充当し、場合によっては全て無くなることもあります。
新しい契約のどの部分に充当されるかにもよりますが、掛け捨て部分に充当されている場合、将来的に解約返戻金を使い切って終わりということになります。
―転換契約が発生する理由―
ではなぜこのようなことが起こるのでしょうか。
保険会社からしてみれば解約返戻金をお返しする必要が無くなります。
そして販売の現場では高い保険料から転換保険料を引けるので、安い保険料で出来るように見せることができます。
何とも保険会社に有利な制度でしょうか。
契約者様が契約していたから貯まっていた返戻金を、新たな保険料の一部に充当して、なおかつ掛け捨て部分に当てることで最終的には無くしてしまうのです。
知らぬ間に貯金から支払われているのと変わらないのです。
実際にそのようなお客様が先日も来店されました。
制度上違法なことではないので、必ずしも悪い訳ではありません。
しかし、制度を利用してご契約者様の利益に反することは良くないと思います。
本来は保険継続が困難になった時のための精度であるのですが、そうなってはいない現状が悲しいところです。
ご自身の保険を点検してみてはいかがでしょうか。
何かあった時に役に立つのが保険ですが、あまり役に立たないのであれば加入している意味もあまりありません。
このような内容確認も承っておりますので、お気軽にお声がけください。