コラム

【コラム】当たり前の幸せ

2020.11.16

「当たり前の幸せ」

保険に携わる人間として、お客様の様々な現状に直面します。

日々当たり前のように過ごしているこの日常は、当たり前ではなくとても幸せなこと。

その幸せを守るために、コンサルタントとして何ができるか。

 

これは私が、そのことを私自身に日々問い続けるきっかけともなった出来事です。

 

―幸せの毎日―

これは私が保険営業として働き始めて間もないことでした。

ある企業に定期的に訪問をしていた時に出会ったお客様。

 

「もうすぐ二人目が生まれるから保険を見直したいんだけど、正直経済的余裕も無いんだよなぁ。ちょっと相談に乗ってよ」とお声がけいただきました。

 

私も子供が生まれたばかりで子育ての先輩としてよく相談に乗ってもらっていたので、休日にお時間を頂き、奥様同席でお話をさせていただきました。

 

これから家族が増えるなか、どんなことに備えたいのか。考えたくはないが「万が一が起きてしまったら」という不安に対して話をしていきました。

 

家族が増える分、今まで以上に手厚い保障になるため保険料の負担は増えてしまいましたが、最大限お客様の希望に合った形でご準備しました。

 

―避けられない現状―

それからわずか1か月。そのお客様は事故で亡くなってしまいました。

 

私は葬儀に参列させていただき、憔悴しきった奥様と、何が起きたのかわかっていない無邪気なお子様を見たとき、なんとも表しようがない感情が芽生えたことを今でも忘れられません。

「二人目ができた」とあんなに喜んでいたのに、人はこんなにも簡単に亡くなってしまものなのか、と胸がつまる思いでした。

 

保険金の請求手続きにお伺いした時に奥様がおっしゃった、

「お金なんかいらない。あの人がただ元気で生きていてくれたらそれで良かった」

という言葉を聞いたときに、他人事ではないと強く感じました。

 

―遺された奥様の強さと、ご主人様の想い―

その後二人目のお子様は無事に生まれ、落ち着いたころに奥様から保険の相談をしたいとご連絡をいただきました。

 

「いつまでもくよくよしていられないし、パパの分まで私がこの子たちをしっかり育てていかなきゃいけないから」

と、奥様の保障やお子様の教育資金を貯めるための保険などを話し合い、準備されました。

 

それから10数年。今でも定期的に奥様にお会いしています。

上のお子様は高校生、二人目のお子様はもうすぐ中学生になります。

お会いするたびに

「こうやって金銭的に不自由なく過ごせているのはあのときパパが渡部さんから保険に加入したおかげだね。」とおっしゃっていただきます。

 

そんな風に言われることは、本当にありがたく感じます。

 

しかしそれは、ご主人様自身が「自分に何かあったときに遺された家族に迷惑はかけられない」と強い気持ちがあったからだと感じています。

 

私はこの経験をしたからこそ、<日々当たり前のように過ごしているこの日常は当たり前ではなくとても幸せなことなんだ>ということを強く感じました。

そして、関わった方々の幸せな毎日を守るために、自分には何ができるだろうか、毎日考えます。

 

これから新たに出会うお客様との時間を大切に、自分にできる最大限のご協力をさせていただきます。皆様のご相談をお待ちしております。

 

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